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データ活用組織のマネジメントを行いつつコーチング、本など学んだことを書くblog

あなたは人生最高のマネジャーでした

会社の人事発表があった。

自分の異動があることは先日の上司からの内示で知っていたが、
その上司が、
新卒からずっと、一貫してお世話になってきた上司が、今年度一杯で退職されるとのことだった。

信じられなかった。

今でも現場でバリバリやっている人だし、
まったく想像もしていなかったので、自分の他のメンバ同様、呆然という感じだった。

上司が終始、にこやかに話していたこも、僕の気持ちをより一層複雑にした。

「まだ1ヶ月いるから!これからも相手してね」
「よくあることだから」

一体、何があったのか、僕にはわからない。まったくわからなかった。

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2年ほど前のことを思い出す。
色々と行き詰って、精神的に参ってしまいそうになり、そのことを上司に相談した時、
俺の顔を見るなり

「いいから今すぐ帰れ」

上司はそういって、関係者の打ち合わせをキャンセルする電話をかけながら、
「ちょっと付き合え」と、なんと会社を出て、ショッピングに連れていってくれた。
色々なセレクトショップを見ながら
「最近、どんな新作がはいっているんだろうな〜。知ってるか?」
と上司。上司はオシャレなのである。

僕は一瞬、この人は何をやっているのか、なぜこんなことを自分にやってくれているのか、理解できなかった。

ただ、自分のことを大切にしてくれていることは本能的に感じたし、
そのために、上司の大切な時間を割いてここにいてくれていることはわかった。

上司とのショッピングが終わったあと、
「来たくなったら、来い」
「とりあえず明日は1日ゆっくり休め。明後日の10時、来ても来なくても、どちらでもいいから、とりあえず電話ちょうだい」

翌日、僕は今の自分に起きている思こと、今後どうしていきたいか、率直な気持ちを(学生以来の)ワード2枚にまとめ、
明後日、それを以て上司に話した。

僕「○○さんは、僕に、どういう風になってもらいたいという気持ちがありますか?」
「まず、気持よく仕事をしてもらいたい。それからだ。そっから色々成果を出してほしい」

これを言われたときの場面は、今でも鮮明に覚えている。

もしかしたら、マネジャーとしてのミッションの一環でやってくれているのかもしれない。(おそらくそれは0ではないだろう)
ただ自分には、それを超えた人間としての大きさ、温かさを感じた。
上の言葉は、僕は一生涯、忘れることはないだろう。

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あれから2年が経ち、僕は、恵まれたメンバと共に、充実した仕事をできている。

自分の努力はもちろんのことだが僕は、あの時自分を救ってくれた上司のおかげでここまで頑張ってこれたと
心の底から思っている。

あそこまでメンバの気持ちに寄り添い、労をねぎらい、
感謝でき、そいてメンバを守ってくれる人を、僕は知らない。

1年前、上司は会社から「マネジャーの部 MVP」として表彰されていたが、
あなたは、僕にとっても最高のマネジャーでした。


まだ、上司が退職するのは正直信じられないし、
心の整理はできていない。

だが、ここで自分がウジウジしることは
上司も決して望んでいないだろう。

上司もきっと、退職後の未来を見据えているはず。
自分はまだ、社員として自分の会社を支えていく、メンバに感謝し、メンバにとって働きやすい環境を整え、成果を出していく義務がある。
それが、上司への恩返しにもなるはずだ。

Kさん、今まで本当に、ありがとうございました。
これからは、教えて頂いたことを胸に、僕が会社を支えていきます。

P.S.
また、これからもゴルフなどは引き続き、色々教えて下さいね!